もう迷わない!歯医者でよく聞く専門用語をやさしく解説

もう迷わない!歯医者でよく聞く専門用語をやさしく解説

もう迷わない!歯医者でよく聞く専門用語をやさしく解説

はじめに

歯科医院で治療を受けていると、専門用語が飛び交って何を言っているのかわからない、という経験をしたことはありませんか。「C2」「インレー」「根管治療」など、聞き慣れない言葉が次々と出てくると、自分の歯がどんな状態なのか、これから何をされるのか不安になってしまいますよね。

この記事では、歯科医院でよく使われる専門用語を、わかりやすく丁寧に解説していきます。基本的な用語を理解しておくことで、歯科医師との会話がスムーズになり、自分の口の中の状態や治療内容をしっかり把握できるようになります。

虫歯の進行度を表す用語

C0からC4までの分類

歯科医院で「C2です」「C3まで進んでいます」といった説明を聞いたことがあるでしょう。この「C」は「Caries(カリエス)」の略で、虫歯のことを指します。虫歯は進行度によってC0からC4まで5段階に分類されています。

**C0(シーゼロ)**は、まだ穴は開いていないものの、歯の表面が少し白く濁っている初期虫歯の状態です。この段階であれば、適切なブラッシングやフッ素塗布で改善する可能性があります。

**C1(シーワン)**は、エナメル質という歯の表面部分だけが虫歯になっている状態です。痛みはほとんどありませんが、治療が必要になります。小さな詰め物で済むことが多い段階です。

**C2(シーツー)**は、虫歯がエナメル質を超えて象牙質まで進行した状態です。冷たいものや甘いものがしみることがあります。詰め物や部分的な被せ物が必要になります。

**C3(シースリー)**は、虫歯が歯の神経(歯髄)まで達した状態です。激しい痛みを伴うことが多く、神経を取る治療(根管治療)が必要になります。

**C4(シーフォー)**は、歯の大部分が崩壊し、根だけが残っている状態です。多くの場合、抜歯が必要になります。

詰め物と被せ物の用語

インレーとアンレー

「インレー」は、虫歯を削った後に詰める部分的な詰め物のことです。歯の噛む面の一部を覆う小さな詰め物で、金属やセラミック、レジン(プラスチック)などの材料で作られます。型を取って製作するため、通常は2回の通院が必要です。

「アンレー」は、インレーよりも大きく、歯の噛む面の角(咬頭)を含む詰め物です。歯の損傷が比較的大きい場合に使用されます。

クラウンとは

「クラウン」は、歯全体を覆う被せ物のことです。日本語では「冠」とも呼ばれます。虫歯が大きくて詰め物では対応できない場合や、根管治療をした後の歯、歯が大きく欠けてしまった場合などに使用します。材料には、金属、レジン、セラミック、ジルコニアなどがあり、それぞれ見た目や強度、費用が異なります。

ブリッジとは

「ブリッジ」は、失った歯の両隣の歯を削って土台とし、橋渡しのように人工の歯をかける治療法です。文字通り橋のような構造をしているため、この名前が付いています。取り外しができないため、入れ歯よりも安定感があり、違和感が少ないのが特徴です。

歯の神経に関する用語

根管治療(こんかんちりょう)

「根管治療」は、一般的には「神経を取る治療」と呼ばれることが多いですが、正確には歯の根の中にある神経や血管が通っている管(根管)をきれいに掃除し、消毒して薬を詰める治療のことです。虫歯が深く神経まで達した場合や、神経が死んでしまった場合に必要になります。「根治(こんち)」と略されることもあります。

抜髄(ばつずい)

「抜髄」は、歯の神経(歯髄)を取り除く処置のことです。根管治療の最初のステップで、虫歯が神経まで達して激しい痛みがある場合などに行われます。

歯周病に関する用語

歯周ポケット

「歯周ポケット」は、歯と歯茎の境目にある溝のことです。健康な状態では1~2ミリメートル程度ですが、歯周病が進行すると、この溝が深くなっていきます。歯科医院では専用の器具で深さを測定し、歯周病の進行度を判断します。4ミリメートル以上になると歯周病の治療が必要とされます。

歯石(しせき)とプラーク

「プラーク」は、歯の表面に付着する細菌の塊で、「歯垢(しこう)」とも呼ばれます。白くネバネバしており、歯ブラシで取り除くことができます。このプラークを放置すると、唾液中のカルシウムなどと結合して硬くなり、「歯石」になります。

歯石になると歯ブラシでは取れなくなり、歯科医院で専用の器具を使って除去する必要があります。歯石の表面はザラザラしているため、さらにプラークが付きやすくなり、歯周病を悪化させる原因となります。

スケーリングとSRP

「スケーリング」は、歯石を取り除く処置のことです。超音波の振動を利用した器具や、手作業で使う器具(スケーラー)を用いて、歯の表面や歯茎の少し下に付着した歯石を除去します。

「SRP(エスアールピー)」は、「スケーリング・ルートプレーニング」の略で、歯周ポケットの深い部分に付着した歯石を取り除き、歯の根の表面を滑らかにする処置です。スケーリングよりも深い部分の治療で、歯周病が進行している場合に行われます。

レントゲン写真に関する用語

パノラマとデンタル

「パノラマ」は、口全体を一枚の写真に撮影するレントゲン写真のことです。正式には「パノラマX線写真」といい、すべての歯や顎の骨の状態を一度に確認できるため、初診時や定期検診でよく使用されます。

「デンタル」は、「デンタルX線写真」の略で、数本の歯を詳しく撮影する小さなレントゲン写真です。虫歯の深さや根の状態、詰め物の適合状態などを詳細に確認するために使用します。

CT撮影

「CT」は「コンピューター断層撮影」のことで、三次元的に顎や歯の状態を詳しく見ることができる検査です。インプラント治療や親知らずの抜歯、根の病気の診断などで使用されます。通常のレントゲンでは見えない部分まで立体的に確認できるため、より正確な診断が可能になります。

その他の重要な用語

咬合(こうごう)

「咬合」は、上下の歯の噛み合わせのことです。「咬合調整」といえば、噛み合わせを調整する処置のことを指します。被せ物や詰め物をした後に、噛み合わせの高さを調整するために行われることが多い処置です。

支台築造(したいちくぞう)

「支台築造」は、神経を取った歯にクラウンを被せる前に、歯の土台を作る処置です。「コア」や「土台」と呼ばれることもあります。神経を取った歯は脆くなっているため、そのままではクラウンを支えられないことがあり、金属やレジンで補強します。

暫間被覆冠(ざんかんひふくかん)

「暫間被覆冠」は、最終的な被せ物ができるまでの間、仮に被せておく仮歯のことです。「テック」や「プロビジョナル」と呼ばれることもあります。削った歯を保護し、見た目や噛む機能を一時的に回復させる役割があります。

う蝕(うしょく)

「う蝕」は虫歯の正式な医学用語です。カルテや診断書では「う蝕」と記載されますが、一般的な会話では「虫歯」と言われることがほとんどです。

齲歯(うし)

「齲歯」も虫歯を意味する言葉で、「う蝕」と同じ意味です。「齲蝕(うしょく)」と表記されることもあります。これらはすべて虫歯のことを指しています。

まとめ

歯科医院でよく使われる専門用語を理解しておくことで、自分の口の中の状態や、これから受ける治療の内容をより正確に把握できるようになります。わからない言葉が出てきたら、遠慮せずに歯科医師やスタッフに質問することも大切です。

多くの歯科医院では、患者さんにわかりやすく説明することを心がけていますが、専門用語が出てきてしまうこともあります。この記事で紹介した基本的な用語を覚えておくことで、歯科医院でのコミュニケーションがよりスムーズになり、安心して治療を受けられるようになるでしょう。

自分の歯の健康を守るためにも、歯科用語の基礎知識を身につけて、積極的に治療に参加していきましょう。

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