粘液嚢胞

粘液嚢胞

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今回は粘液嚢胞についてです。

「口内炎が治らない」「水ぶくれが口の中に何度もできる」などといった口内炎や水ぶくれで悩んでいませんか?


このような症状は「粘液嚢胞(ねんえきのうほう)」の可能性があります。
粘液嚢胞は、自然につぶれて小さくなることもありますが、再発することが多く、放置しても治ることは少ないです。

中に唾液がたまり、風船のように膨らむことによって生じたものです。
皮下組織に汗腺があって汗が分泌されるように、唇の粘膜下には多数の小唾液腺があり、唾液を分泌しています。

唾液腺の病気の一つです。

原因としては、物を食べているときなどに誤って唇や頬の内側などを噛んでしまったり、歯ブラシで口の中を傷つけたりしたするときがあります。
この時に粘膜を傷つけてしまい、この傷が治るときに、唾液を出す管が詰まってしまうことによって粘液嚢胞になると考えられています。

また誤って噛んでしまうだけでなく、下唇を噛む癖も粘膜を傷つける原因となるそうなので注意したほうがいいでしょう。
粘液嚢胞は出来やすいです。

大きさは2~5㎜程で半球状に膨らみます。しこりを触るとぷよぷよとした波打つ感じがあります。時間とともにつぶれて小さくなることもありますが、だいたい1センチくらいの大きさまで膨らみます。

自然に治ることはほとんどないのだそうです。

痛みは全く起こりませんが、歯や舌が触れると気になりストレスになることもあります。痛みが起こらない理由は、水ぶくれの中身が無菌性の唾液なので、大きく腫れても感染が無いため、炎症が起こらないからです。
しかし、粘液嚢胞を何度も噛んでしまうと内出血したり、ばい菌に感染すると腫れたり痛みが出たりすることもあります。

感染症でもないので、うつるようなことはありません。

特に子供に多いようですが、もちろん大人の方でも発症する可能性はあるとのことです。
10歳未満の子供から30歳代の大人に多く見受けられ、50歳以降の高齢になると発症例は少ないそうです。
男女差は基本的になありませんが、10歳代までの若い世代では女性の方が受診頻度が高いようです。

治療の基本は、原因となっている小唾液腺と一緒に切除をすることです。

しかしら難しい手術ではないので、放置せず小さいうちに受診しましょう。

歯のこと、お口のことで、少しでも気になることがございましたら、どうぞお気軽にぜひ一度ご連絡、ご相談ください☘️✨

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