2022.08.08

2022.08.08

こんにちは、いろどり歯科です🦷✨

今回は、P処(ペリオ処置)=(歯周病に対する処置)と認知症の関係について紹介します。
まず、歯周病と認知症について説明します。

⭐️歯周病とは
歯と歯ぐき(歯肉)のすきま(歯周ポケット)から侵入した細菌が、歯肉に炎症を引き起こし、さらには歯を支える骨(歯槽骨)を溶かしてグラグラにさせてしまう病気を歯周病といいます。
むし歯と異なり痛みが出ないことの方が多いのですが、気づかないうちに進行し歯肉からの出血などが起こった後、歯が自然に抜け落ちるほど重症になることがあります。

⭐️認知症とは
認知症は、脳の病気や障害など様々な原因により、認知機能が低下し、日常生活全般に支障が出てくる状態をいいます。認知症にはいくつかの種類があります。アルツハイマー型認知症は、認知症の中で最も多く、脳神経が変性して脳の一部が萎縮していく過程でおきる認知症です。症状はもの忘れで発症することが多く、ゆっくりと進行します。

歯周病は、「国民の7割が罹患している」とも言われる感染症です。歯周病は全身疾患のリスクを高めるだけでなく、認知症を発症・進行させるしくみが明らかとなっています。
近年、歯周病と認知症の関連は注目を集めおり、歯周病の方は歯周病ではない方と比較して、認知症を発症する確率が高いと言われています。
認知症の中でも、約7割をしめるアルツハイマー型認知症はアミロイドβ等の異常なタンパク質が長年脳に蓄積することで発症すると言われています。
九州大学の研究チームによると、歯周病菌を投与したマウスは、アルツハイマー病の原因物質であるアミロイドβが10倍近くも増えるということが発表されました。
また、歯周病により歯が抜けたり弱くなったりする場合があります。
成人で歯を失う原因のうち、最も多いのが歯周病ですが、歯が抜けている本数が多い方ほど認知症を発症しやすいことも分かっています。
歯が抜けたり、弱くなったりすると噛む行為が減少してしまいます。
その結果、脳機能の低下にもつながり、認知症の発症リスクも高まると考えられています。
歯周病は、認知症だけでなく誤嚥性肺炎や糖尿病などを引き起こすリスクが高いこともわかっています。
毎日の正しいブラッシング等のセルフケアと定期的な歯科検診でお口の健康と認知症の予防をしましょう!

歯のこと、お口のことで、少しでも気になることがございましたら、どうぞお気軽にぜひ一度ご連絡、ご相談ください🍀

 

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