2022.08.02

2022.08.02

こんにちは、いろどり歯科です🦷✨

本日は「歯とカルシウムの関係」についてお話します!

丈夫な歯を作るためには、カルシウムを摂取することが大切です。

たとえば妊娠中の女性は、「お腹の子にカルシウムを取られるために虫歯になりやすい」などと言われるくらいです。カルシウムは歯にとって必要なものです。

だから、日頃からカルシウムをせっせと摂れば、虫歯にならない強い歯を保つことができると考えられがちですが、実はこれは正確ではありません。

虫歯はあくまで虫歯菌の働きによって生じるもので、カルシウムの多さに左右されるものではありません。

そもそもカルシウムというのは、体内で制御される成分の一つで、何らかの理由で消費量が増えると、それを補うようにして腸管からの吸収量も増加します。

カルシウムに関しては、人間は骨という巨大な貯蔵庫を備えているため、安定性を保つようにできているのです。

🌟なぜ、妊娠中は虫歯になりやすいといわれるのか??

妊婦の血液中のカルシウム量に変化はありません。つわりにともなう嘔吐により、胃液によって口腔内が酸性に偏ることがあること。

あるいは、妊産婦は唾液量が減少する傾向があります。また、口腔内のメンテナンスが行き届かなくなること。

つまり、お腹の子供にカルシウムを取られてというのはよほどないと思います。実際にはカルシウム不足よりも唾液不足の方が、よほど虫歯の原因になりやすいのです。

カルシウムが歯に与える効果は、時期によって異なります。「妊婦さん・お子さん」、「大人」の2つの時期にわけてお話します。

🌟妊婦さん、お子さんに与える効果

カルシウムが歯にとって1番大きな影響を与える時期は、「乳歯」「永久歯」の歯胚(歯の芽)ができて、歯が歯ぐきの中で作り終えるまでの期間です。

お子さんの歯が生えるのは生後6ヵ月頃ですが、乳歯の歯胚は妊娠7週頃からできはじめ、永久歯は14週頃にできはじめます。

そして、妊娠4~6ヶ月の間には、カルシウム成分が歯へ沈着(石灰化)をはじめ、硬く育っていきます。永久歯の場合は、出生時~3歳頃です。

歯の強さは、この「歯の石灰化」がとても重要になるといわれています。ですから妊娠中はもちろん、出生後にお子さんが食べる食事にも気を付けましょう。この時期に積極的にカルシウムが多い食事を摂ることで、強い歯を作るためのカルシウムの効果を最大限に得られます。

🌟大人の時期に与える効果

歯の成長が終わった大人の歯は、歯が作られる期間のような劇的な効果は得られません。しかしながら、歯の「再石灰化」といわれる作用には「カルシウム」「リン」がとても重要な役割を果たします。

食事をするとむし歯菌の影響でお口の中が酸性に傾き、歯の表面からリンやカルシウムが溶け出します。その後、唾液の働きによって、通常であれば食後約40分でこの酸は中和され、溶け出したリンやカルシウムは元の構造に修復されます。

この元の構造に修復する作用が「再石灰化」です。カルシウムやリンが不足していると、再石灰化がスムーズに進まず、むし歯のリスクを高める原因となります。そのため、大人になってからもカルシウムの摂取には気を付けなければなりません。

ここまで読んでいただきありがとうございました!歯のこと、お口のことで、少しでも気になることがございましたら、どうぞお気軽にぜひ一度ご連絡、ご相談ください☘️✨

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