スポーツ選手と噛み合わせ
スポーツ選手と噛み合わせ

はじめに
トップアスリートが歯科治療やマウスピースの使用について語るニュースを見たことはありませんか。実は、スポーツのパフォーマンスと噛み合わせには深い関係があります。プロ野球選手、サッカー選手、ゴルファー、格闘技選手など、多くのトップアスリートが噛み合わせの重要性を認識し、専属の歯科医を持つことも珍しくありません。噛み合わせが悪いと、全身のバランスが崩れ、筋力の発揮、瞬発力、集中力、持久力など、様々な面でパフォーマンスが低下します。逆に、正しい噛み合わせを整えることで、競技能力が向上したという報告も数多くあります。この記事では、スポーツ選手と噛み合わせの関係について、噛み合わせがパフォーマンスに与える影響、マウスガードの役割、噛み合わせを改善する方法などを詳しく解説していきます。
噛み合わせとは
噛み合わせとは、上下の歯が接触する状態のことです。正しい噛み合わせでは、上下の歯が適切な位置で均等に接触し、顎の関節も正常に機能します。
噛み合わせが悪いと、特定の歯に過度な負担がかかったり、顎の関節に問題が生じたり、全身のバランスが崩れたりします。
噛み合わせがスポーツパフォーマンスに与える影響
筋力の発揮
力を入れるとき、人は無意識に歯を食いしばります。正しい噛み合わせでは、食いしばることで全身の筋肉が連動し、最大限の力を発揮できます。
研究によると、正しい噛み合わせの人とそうでない人では、握力や背筋力に差が出ることが報告されています。重量挙げ、レスリング、柔道、野球のバッティングなど、瞬間的に大きな力を発揮する競技では、噛み合わせの影響が特に大きいとされています。
バランスと姿勢
噛み合わせは、頭の位置、首の傾き、肩の高さ、背骨のカーブ、骨盤の傾きなど、全身の姿勢に影響を与えます。
正しい噛み合わせでは、体の中心軸が安定し、バランスが良くなります。逆に、噛み合わせが悪いと、体が傾いたり、左右のバランスが崩れたりします。
体操、フィギュアスケート、サーフィン、スキーなど、バランスが重要な競技では、噛み合わせの影響が大きいです。
瞬発力と反応速度
噛み合わせが正しいと、神経伝達がスムーズになり、瞬発力や反応速度が向上するという報告があります。
短距離走、テニス、卓球、バドミントンなど、瞬間的な動作や素早い反応が求められる競技で有利になります。
集中力と精神的安定
噛み合わせが悪いと、顎の関節や筋肉に慢性的な負担がかかり、頭痛、肩こり、疲労感などが生じます。これらは集中力を低下させます。
正しい噛み合わせを得ることで、これらの不調が改善され、集中力が高まります。ゴルフ、アーチェリー、射撃など、高度な集中力が必要な競技では特に重要です。
持久力
噛み合わせが悪いと、呼吸が浅くなったり、酸素の取り込み効率が低下したりすることがあります。
正しい噛み合わせでは、気道が開き、呼吸が深くなり、持久力が向上します。マラソン、水泳、自転車競技など、持久力が重要な競技で有利です。
スポーツと歯のトラブル
外傷
コンタクトスポーツ(ラグビー、アメリカンフットボール、格闘技など)では、歯や口腔内の外傷のリスクが高いです。歯が折れる、抜ける、唇や舌を切るなどの怪我が起こります。
歯ぎしり・食いしばり
スポーツ中の集中や力の発揮により、歯ぎしりや食いしばりが強くなることがあります。これにより、歯がすり減る、欠ける、歯周病が悪化するなどの問題が生じます。
虫歯・歯周病
スポーツ選手は、トレーニング中に糖分を含むスポーツドリンクを頻繁に摂取します。また、口呼吸により口が乾燥しやすくなります。
これらにより、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
マウスガード(スポーツマウスピース)
種類と目的
マウスガードには、主に2つの目的があります。
プロテクティブタイプ
外傷から歯や口腔内を守るためのものです。ラグビー、アメリカンフットボール、ボクシングなど、コンタクトスポーツで使用されます。
一部の競技では、装着が義務化されています。
パフォーマンス向上タイプ
噛み合わせを調整し、パフォーマンスを向上させるためのものです。野球、ゴルフ、陸上競技など、様々なスポーツで使用されます。
カスタムメイドと市販品
カスタムメイドマウスガード
歯科医院で、個人の歯型に合わせて作製するマウスガードです。フィット感が良く、効果も高いですが、費用がかかります。
市販のマウスガード
スポーツ用品店などで購入できるマウスガードです。お湯で柔らかくして自分の歯型に合わせるタイプが一般的です。手軽ですが、フィット感や効果はカスタムメイドに劣ります。
効果
マウスガードには、以下のような効果があります。
- 歯や口腔内の外傷予防
- 脳震盪のリスク軽減(衝撃を吸収する)
- 噛み合わせの安定によるパフォーマンス向上
- 歯ぎしり・食いしばりから歯を守る
- 精神的安心感
噛み合わせを改善する方法
歯科検診
まず、歯科医院で噛み合わせをチェックしてもらいましょう。虫歯、歯周病、不適合な詰め物・被せものなどがあれば治療します。
矯正治療
噛み合わせが著しく悪い場合は、矯正治療を検討します。歯列矯正により、歯並びと噛み合わせを改善できます。
近年では、マウスピース型の目立たない矯正装置もあり、スポーツ選手でも治療を受けやすくなっています。
マウスピースによる調整
軽度の噛み合わせの問題であれば、スポーツ用マウスピースで調整できることがあります。歯科医師が、個人の噛み合わせに合わせて最適な位置を調整します。
悪習癖の改善
頬杖をつく、片側だけで噛む、うつぶせ寝をするなどの悪習癖は、噛み合わせを悪化させます。これらを改善しましょう。
全身のバランス調整
整体やカイロプラクティックで全身のバランスを整えることも、噛み合わせの改善につながることがあります。
トップアスリートの事例
多くのトップアスリートが、噛み合わせの重要性を認識し、専属の歯科医を持っています。
プロ野球選手の中には、マウスピースの使用によりバッティングの成績が向上したという報告があります。ゴルファーも、マウスピースによりスイングが安定したという事例があります。
格闘技選手は、マウスガードにより歯の保護だけでなく、パフォーマンスの向上も実感しています。
ジュニアアスリートの噛み合わせ
成長期のジュニアアスリートにとって、噛み合わせは特に重要です。成長期に正しい噛み合わせを確立することで、将来のパフォーマンスの基礎を作ることができます。
また、乳歯から永久歯への生え変わりの時期は、噛み合わせが変化しやすい時期でもあります。定期的に歯科検診を受け、必要に応じて矯正治療を検討しましょう。
日常生活での注意点
丁寧な口腔ケア
スポーツドリンクを頻繁に飲む、口呼吸をするなど、虫歯や歯周病のリスクが高い環境にあります。丁寧な口腔ケアを心がけましょう。
水分補給の工夫
スポーツドリンクを飲んだ後は、水で口をゆすぐか、歯を磨きましょう。
バランスの良い食事
カルシウム、ビタミンD、タンパク質など、歯と骨を強くする栄養素をバランスよく摂りましょう。
定期的な歯科検診
3〜6ヶ月に一度、歯科検診を受けましょう。トレーニングや試合のスケジュールに合わせて、計画的に受診します。
歯科医とスポーツトレーナーの連携
理想的には、歯科医とスポーツトレーナーが連携し、アスリートの口腔健康とパフォーマンスを総合的にサポートすることが望ましいです。
一部のトップチームでは、チームドクターとして歯科医が帯同しています。
まとめ
噛み合わせは、スポーツパフォーマンスに大きな影響を与えます。筋力の発揮、バランスと姿勢、瞬発力、集中力、持久力など、様々な面で正しい噛み合わせが重要です。
マウスガードは、外傷予防だけでなく、パフォーマンス向上にも効果があります。特にトップアスリートやコンタクトスポーツでは、カスタムメイドのマウスガードの使用が推奨されます。
噛み合わせを改善するには、歯科検診、必要に応じた矯正治療、マウスピースによる調整、悪習癖の改善などが有効です。
スポーツをする人、特にジュニアアスリートや競技レベルの高い選手は、噛み合わせの重要性を認識し、定期的な歯科検診とケアを受けることをお勧めします。正しい噛み合わせを得ることで、競技能力の向上だけでなく、怪我の予防や長期的な健康維持にもつながります。
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