シーラントはいつ行うべき?
シーラントはいつ行うべき?

はじめに
子どもの虫歯予防として、「シーラント」という処置があることをご存知でしょうか。シーラントは、奥歯の溝を樹脂で埋めて虫歯を予防する方法で、特に生えたての永久歯に効果的です。しかし、「いつ行えばいいのか」「本当に必要なのか」「どのタイミングがベストなのか」と疑問を持つ保護者の方も多いでしょう。シーラントは適切な時期に行うことで、最大限の予防効果が期待できます。逆に、時期を逃すと効果が減少したり、処置自体が難しくなったりすることもあります。この記事では、シーラントを行うべき最適なタイミングについて、対象となる歯、年齢、条件などを詳しく解説していきます。
シーラントとは
シーラントの定義
シーラントは、奥歯の噛む面にある細かい溝(小窩裂溝)を、歯科用のプラスチック樹脂で埋める予防処置です。正式には「小窩裂溝填塞(しょうかれっこうてんそく)」と呼ばれます。
奥歯の溝は非常に細く深いため、歯ブラシの毛先が届きにくく、虫歯になりやすい部分です。シーラントでこの溝を埋めることで、食べかすや細菌が溝に入り込むのを防ぎ、虫歯を予防します。
シーラントの効果
適切に行われたシーラントは、高い虫歯予防効果があることが多くの研究で証明されています。特に生えたての永久歯に行うと、3〜5年で約60〜70パーセントの虫歯予防効果があるとされています。
ただし、シーラントは万能ではありません。歯と歯の間の虫歯には効果がなく、シーラントを行っても日々の歯磨きやフッ素の使用など、総合的な虫歯予防が必要です。
シーラントを行うべき最適な時期
第一大臼歯(6歳臼歯)
生える時期
第一大臼歯は、「6歳臼歯」とも呼ばれ、6歳前後に生えてくる最初の永久歯です。乳歯の奥のさらに奥に生えてくるため、気づかれにくいことがあります。
シーラントの最適時期
第一大臼歯は、生えてから2〜3年以内が最も虫歯になりやすい時期です。そのため、完全に生え切った直後、つまり6〜7歳頃にシーラントを行うのが理想的です。
生えかけの状態では、歯茎が一部覆っているため、シーラントの処置が難しく、唾液のコントロールもできません。完全に生え切って、歯茎から完全に露出した状態になってから行います。
第二大臼歯(12歳臼歯)
生える時期
第二大臼歯は、「12歳臼歯」とも呼ばれ、12歳前後に生えてくる永久歯です。第一大臼歯のさらに奥に生えます。
シーラントの最適時期
第二大臼歯も、完全に生え切った直後の12〜13歳頃がシーラントの最適時期です。この時期は思春期で、生活習慣が乱れがちになり、虫歯のリスクが高まるため、予防処置が特に重要です。
小臼歯
生える時期
小臼歯は、前歯と奥歯の間にある歯で、9〜12歳頃に生えてきます。
シーラントの必要性
小臼歯は大臼歯ほど溝が深くないため、すべての子どもにシーラントが必要というわけではありません。しかし、溝が深い、虫歯のリスクが高いなどの場合は、シーラントを行うことがあります。
歯科医師が口腔内の状態を見て、必要性を判断します。
乳歯
シーラントの適応
通常、シーラントは永久歯に対して行われますが、場合によっては乳歯にも行うことがあります。
乳歯の奥歯の溝が非常に深い、虫歯のリスクが高い、他の歯に虫歯が多いなどの場合、3〜4歳頃に乳歯の奥歯にシーラントを行うこともあります。
ただし、乳歯はいずれ抜けるため、すべての子どもに推奨されるわけではありません。
シーラントを行うべき条件
シーラントは、単に年齢だけでなく、以下の条件を満たしている必要があります。
歯が完全に生え切っている
歯茎から歯が完全に露出していることが必須です。生えかけの状態では、処置が困難であり、唾液や血液が混入して、シーラントがしっかり接着しません。
虫歯がない
シーラントは虫歯予防の処置であり、既に虫歯がある歯には行えません。虫歯がある場合は、まず虫歯の治療を行います。
ただし、ごく初期の虫歯(白濁した状態)であれば、シーラントを行うことで進行を抑制できる場合もあります。
清掃状態が良い
シーラントを行う前に、歯の表面が清潔であることが重要です。歯科医院では、処置前に歯を徹底的にクリーニングします。
家庭での歯磨きが不十分で、常に汚れている状態では、シーラントの効果が十分に発揮されません。
協力が得られる
シーラントの処置中、口を開けて、じっとしている必要があります。子どもが協力できる年齢と成熟度に達していることが重要です。
通常、6歳頃になれば、多くの子どもが協力できるようになります。
シーラントを行うべきでない時期・状況
歯が生えかけの時期
前述の通り、歯が完全に生え切っていない時期は、シーラントの処置が困難です。焦らず、完全に生えるのを待ちましょう。
既に虫歯がある
虫歯がある歯にシーラントを行うと、虫歯を閉じ込めてしまい、内部で進行してしまいます。必ず虫歯の治療を先に行います。
口腔衛生状態が悪い
歯磨きをほとんどしていない、常に汚れているなど、口腔衛生状態が非常に悪い場合は、まず歯磨き習慣を改善することが優先です。
シーラントを行っても、日々のケアが不十分では、他の部分から虫歯になってしまいます。
唾液のコントロールが困難
シーラントの処置中、歯の表面を乾燥させる必要があります。唾液が多く出る、じっとしていられないなどで、唾液のコントロールが困難な場合は、処置が難しくなります。
虫歯リスクによる判断
すべての子どもにシーラントが必要というわけではありません。虫歯のリスクに応じて、シーラントの必要性を判断します。
高リスクの子ども
以下のような子どもは、虫歯のリスクが高く、シーラントが特に推奨されます。
- 既に他の歯に虫歯がある、または虫歯の治療歴がある
- 歯磨きが不十分
- 甘いものを頻繁に食べる、だらだら食べをする
- フッ素の使用が不十分
- 歯の溝が非常に深い
- 唾液の分泌が少ない
- 矯正装置を装着している
低リスクの子ども
虫歯が一本もない、丁寧に歯磨きをしている、食生活が良好、フッ素を適切に使用しているなど、虫歯のリスクが低い子どもの場合、シーラントの優先度は下がります。
ただし、歯の溝の形態によっては、リスクが低くてもシーラントを行うことがあります。
シーラント後のケア
定期検診の重要性
シーラントは永久的なものではありません。時間とともに、一部が欠けたり、外れたりすることがあります。
3〜6ヶ月に一度の定期検診で、シーラントの状態をチェックし、必要に応じて修復や再処置を行います。
日々の歯磨き
シーラントを行ったからといって、歯磨きをおろそかにしてはいけません。歯と歯の間、歯と歯茎の境目など、シーラントでは予防できない部分からの虫歯を防ぐため、毎日の丁寧な歯磨きが必要です。
食生活の注意
非常に硬いものや粘着性の高いものは、シーラントが欠けたり外れたりする原因となることがあります。極端に硬いキャンディーやガムなどは注意しましょう。
費用と保険適用
シーラントは、12歳以下の子どもの第一大臼歯と第二大臼歯に対して、保険適用となります。3割負担で、1本あたり400円から600円程度です。
乳歯や小臼歯へのシーラントは、保険適用外となることが多く、自費診療となります。
よくある質問
シーラントは痛くないですか
シーラントの処置は、歯を削らないため、麻酔も不要で、痛みはありません。歯の表面を少し処理した後、樹脂を塗って光で固めるだけです。
一度やれば一生持ちますか
シーラントは永久的なものではありません。時間とともに摩耗したり、一部が欠けたりします。定期検診でチェックし、必要に応じて再処置を行います。
大人でもできますか
シーラントは、主に子どもの虫歯予防として行われますが、大人でも溝が深く虫歯のリスクが高い場合は行うことができます。ただし、保険適用の条件が異なります。
まとめ
シーラントは、奥歯の溝から虫歯を予防する効果的な方法です。最適な時期は、第一大臼歯が完全に生え切った6〜7歳頃、第二大臼歯が生え切った12〜13歳頃です。
ただし、すべての子どもに必要というわけではなく、虫歯のリスク、歯の形態、口腔衛生状態などを総合的に評価して判断します。シーラントを行った後も、定期検診、日々の歯磨き、バランスの良い食生活など、総合的な虫歯予防が重要です。
子どもの歯の状態を定期的に歯科医師にチェックしてもらい、シーラントの必要性について相談しましょう。適切な時期に適切な予防処置を行うことで、子どもの歯を虫歯から守ることができます。
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