歯の動揺(ぐらつき)の原因を徹底解説!症状別の対処法も紹介
歯の動揺(ぐらつき)の原因を徹底解説!症状別の対処法も紹介

はじめに
「最近、歯がグラグラする気がする」「食事の時に歯が動く感じがする」―このような症状に気づいたら、不安になるのは当然です。歯の動揺(ぐらつき)は、何らかの異常が起きているサインであり、放置すると最悪の場合、歯を失う可能性もあります。しかし、動揺の原因は一つではなく、適切な対処法も原因によって異なります。本記事では、歯がぐらつく様々な原因と、それぞれの対処法について詳しく解説します。
歯の動揺とは
まず、歯の動揺について基本的なことを理解しておきましょう。実は、健康な歯でも完全に固定されているわけではなく、わずかに動く「生理的動揺」というものがあります。歯は歯槽骨という骨に植わっていますが、その間には歯根膜というクッションの役割を果たす組織があり、この歯根膜が適度な可動性を持たせています。
この生理的動揺の範囲は、前後方向で0.1~0.2ミリ程度、左右方向で0.05~0.1ミリ程度と言われています。これは意識しないと気づかないレベルの動きです。しかし、指で押して明らかに動きを感じたり、食事中に歯が動く感覚がある場合は、病的な動揺と考えられ、何らかの治療が必要になります。
歯周病による動揺
最も多い原因
歯がぐらつく原因として最も多いのが歯周病です。日本人が歯を失う原因の第1位でもある歯周病は、歯を支える骨(歯槽骨)を徐々に破壊していく病気です。
歯周病は、歯と歯茎の境目に蓄積したプラーク(歯垢)中の細菌が原因で発症します。初期段階では歯茎の炎症だけですが、進行すると歯を支える骨まで溶かしていきます。骨が減少すると、歯を支える土台が不安定になり、歯がぐらつき始めます。
歯周病による動揺の特徴
歯周病による動揺には、いくつかの特徴があります。まず、1本だけでなく複数の歯が同時にぐらつくことが多いです。また、歯茎の腫れや出血、膿が出る、口臭がひどくなる、歯茎が下がって歯が長く見えるといった症状を伴うことが一般的です。
進行度によって動揺の程度も変わります。初期では軽度の動揺ですが、重度になると前後左右だけでなく上下方向にも動くようになり、最終的には自然に抜け落ちることもあります。
対処法
歯周病による動揺の場合、まずは歯周病治療が必要です。歯石除去やルートプレーニング、場合によっては歯周外科治療などを行います。動揺がひどい場合は、隣の歯と固定する処置を行うこともあります。早期に治療を開始すれば、骨の再生も期待でき、動揺を改善できる可能性があります。
咬み合わせの問題による動揺
過度な力がかかることで起こる
咬み合わせが悪く、特定の歯に過度な力がかかり続けると、その歯が動揺することがあります。これは「咬合性外傷」と呼ばれる状態です。
咬み合わせの問題には様々なパターンがあります。高すぎる詰め物や被せ物がある場合、歯並びが悪い場合、歯ぎしりや食いしばりの癖がある場合などです。これらの状況では、特定の歯だけに強い力が集中し、歯根膜や歯槽骨にダメージを与え、動揺を引き起こします。
咬合性外傷の特徴
咬み合わせによる動揺は、多くの場合、1本または少数の歯に限定されます。噛むときに違和感や痛みを感じることがあり、朝起きたときに顎が疲れていたり、歯が浮いた感じがしたりすることもあります。
対処法
咬み合わせの調整が必要です。高すぎる詰め物や被せ物を削って調整したり、歯並びの矯正が必要な場合もあります。歯ぎしりや食いしばりがある場合は、マウスピース(ナイトガード)を装着して歯を保護します。
歯根の炎症による動揺
歯の神経の問題
虫歯が深く進行して歯の神経が死んでしまったり、以前に神経を取る治療をした歯の根の先に膿が溜まったりすると、歯が動揺することがあります。これは「根尖性歯周炎」と呼ばれる状態です。
歯の根の先端に細菌感染が起こると、そこに膿の袋(根尖病巣)ができます。この炎症が周囲の骨を破壊し、歯を支える力が弱まって動揺が生じます。
特徴と症状
特定の1本の歯だけがぐらつき、噛むと痛い、歯茎が腫れる、歯茎におできのようなものができる(フィステル)といった症状を伴うことが多いです。ズキズキとした自発痛が出ることもあります。
対処法
根管治療(歯の根の治療)が必要です。根の中を清掃・消毒し、細菌を除去します。治療後、炎症が治まれば動揺も改善します。ただし、炎症が長期間続いて骨の破壊が進んでいる場合は、治療後も動揺が残ることがあります。
外傷による動揺
物理的な衝撃
転倒やスポーツ中の事故、交通事故などで歯に強い衝撃を受けると、歯が動揺することがあります。歯そのものは折れていなくても、歯を支える組織がダメージを受けて動揺が生じます。
外傷直後の対応が重要
外傷による動揺の場合、受傷後すぐの対応が予後を大きく左右します。歯が大きく動いている場合は、できるだけ早く歯科医院を受診し、適切な位置に戻して固定する必要があります。
軽度の動揺であれば、安静にすることで自然に回復することもありますが、数日経っても改善しない場合や痛みが続く場合は、必ず歯科医院を受診しましょう。
対処法
隣の歯と固定して安静を保ちます。固定期間は損傷の程度によりますが、通常2~4週間程度です。外傷後は歯の神経が死んでしまうこともあるため、定期的な経過観察が重要です。
その他の原因
歯根破折
歯の根が割れてしまう「歯根破折」も、動揺の原因になります。特に、神経を取った歯は脆くなっているため、破折しやすくなります。歯ぎしりや食いしばり、硬いものを噛んだときなどに起こります。
歯根破折が起きると、その部分から細菌感染が起こり、歯茎の腫れや痛み、動揺などが現れます。残念ながら、歯根破折は治療が難しく、多くの場合、抜歯が必要になります。
腫瘍や嚢胞
まれですが、顎の骨にできた腫瘍や嚢胞(液体の入った袋)が原因で、歯が動揺することがあります。この場合、レントゲン検査で骨の中に異常な影が見つかります。専門的な検査と治療が必要です。
全身疾患の影響
骨粗鬆症、糖尿病、白血病などの全身疾患が、間接的に歯の動揺を引き起こすこともあります。これらの疾患は、歯を支える骨の代謝や免疫機能に影響を与えるため、歯周病を悪化させたり、骨の破壊を促進したりします。
動揺を感じたらすぐに受診を
歯の動揺に気づいたら、原因が何であれ、できるだけ早く歯科医院を受診することが重要です。放置すると状態が悪化し、治療が難しくなったり、最悪の場合は抜歯が必要になったりします。
歯科医院では、動揺の程度を測定し、レントゲン検査などで原因を特定します。原因に応じた適切な治療を受けることで、多くの場合、歯を保存できる可能性があります。
予防のために日常でできること
歯の動揺を予防するには、日々の口腔ケアが基本です。毎食後の丁寧な歯磨き、デンタルフロスや歯間ブラシの使用で、歯周病を予防しましょう。また、定期的な歯科検診を受けることで、問題を早期に発見できます。
咬み合わせの問題がある場合は、歯ぎしりや食いしばりに注意し、必要に応じてマウスピースを使用しましょう。硬すぎるものを無理に噛むことも避けるべきです。
全身の健康状態を良好に保つことも重要です。バランスの取れた食事、十分な睡眠、適度な運動、禁煙などが、口腔の健康にも良い影響を与えます。
まとめ
歯の動揺には、歯周病、咬み合わせの問題、歯根の炎症、外傷など、様々な原因があります。それぞれ適切な対処法が異なるため、自己判断せず、必ず歯科医師の診断を受けることが大切です。早期発見・早期治療により、多くの場合、歯を保存することができます。少しでも異常を感じたら、すぐに歯科医院を受診しましょう。
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