マウスピース矯正中にやってはいけないNG行動5選(食べ物・クセ・保管方法)
マウスピース矯正中にやってはいけないNG行動5選(食べ物・クセ・保管方法)

はじめに
マウスピース矯正は、透明で目立ちにくく、取り外しができるという利便性から多くの方に選ばれている歯列矯正方法です。しかし、その手軽さゆえに、つい気が緩んでNG行動をしてしまい、治療効果が低下したり、マウスピースを破損させてしまったりするケースが少なくありません。マウスピース矯正を成功させるためには、正しい使用方法と日常的な注意点を守ることが非常に重要です。本記事では、マウスピース矯正中に絶対に避けるべきNG行動を5つに厳選してご紹介します。これから矯正を始める方も、すでに治療中の方も、ぜひ参考にしてください。
NG行動1:マウスピースを装着したまま飲食する
マウスピース矯正中の最も重要なルールは、「水以外の飲食時には必ずマウスピースを外す」ことです。しかし、忙しい日常の中で、つい装着したまま食事をしてしまったり、コーヒーを飲んでしまったりする方がいます。
マウスピースを装着したまま食事をすると、食べ物がマウスピースと歯の間に挟まり、虫歯のリスクが大幅に高まります。通常、食事後は唾液の自浄作用によって口の中がある程度きれいになりますが、マウスピースを装着していると食べカスや糖分が歯に密着したまま長時間放置されることになり、細菌が繁殖しやすい環境を作ってしまいます。
また、硬い食べ物を噛むことでマウスピースが割れたり、変形したりする可能性があります。マウスピースは薄く作られているため、食事の際の咀嚼力には耐えられません。破損した場合、新しいマウスピースが届くまで治療が中断し、歯が元の位置に戻ってしまうリスクもあります。
飲み物についても注意が必要です。特に砂糖を含む飲料やコーヒー、紅茶、赤ワインなどは、マウスピースの着色の原因となります。一度着色したマウスピースは透明度が失われ、目立ちやすくなってしまいます。また、熱い飲み物はマウスピースを変形させる可能性があるため、温かい飲み物を飲む際も必ず外しましょう。
唯一、装着したまま飲んでも良いのは常温の水だけです。喉が渇いたときは水を飲み、それ以外の飲食をする際は必ずマウスピースを外す習慣を徹底してください。
NG行動2:装着時間を守らない
マウスピース矯正の効果を得るためには、1日20時間から22時間の装着が推奨されています。つまり、食事と歯磨きの時間を除いて、ほぼ一日中装着している必要があります。
しかし、「少しぐらい外していても大丈夫だろう」と軽く考えて、装着時間を守らない方がいます。装着時間が短いと、歯に十分な力がかからず、計画通りに歯が動きません。その結果、治療期間が延びたり、最悪の場合は治療計画の見直しが必要になったりします。
特に注意が必要なのは、外出先での食事や飲み会の後です。外したマウスピースを装着し忘れて数時間経過してしまうことがあります。また、家でリラックスしているときについ外したままにしてしまうこともあります。
歯は驚くほど早く元の位置に戻ろうとします。数時間装着を怠っただけで、歯が少し動いてしまい、次回のマウスピースが入らなくなることもあります。こうなると、一つ前のマウスピースに戻ってやり直す必要が生じ、治療期間が大幅に延びてしまいます。
装着時間を確実に守るためには、スマートフォンのアラーム機能を活用したり、装着時間を記録するアプリを使ったりすると良いでしょう。食事が終わったらすぐに装着する習慣をつけることが成功の鍵です。
NG行動3:乱暴な着脱や間違った外し方
マウスピースの着脱は毎日何度も行う動作ですが、間違った方法で行うと、マウスピースの破損や歯へのダメージにつながります。
よくあるNG行動は、片側だけから外そうとすることです。片方だけに力をかけて外すと、マウスピースが歪んだり、割れたりする原因になります。正しい外し方は、両側の奥歯付近から左右均等に力を加えて、ゆっくりと外すことです。
装着する際も注意が必要です。前歯から無理やり押し込もうとすると、マウスピースが変形したり、歯に過度な負担がかかったりします。装着時は、まずマウスピースを歯に優しく被せ、前歯から奥歯に向かって均等に指で押さえていきます。最後に専用のチューイーと呼ばれる器具を噛むことで、マウスピースを歯にしっかりフィットさせることができます。
爪を使って無理やり外そうとする行為も避けましょう。爪でマウスピースを引っかけると傷がつき、そこから破損につながります。また、爪が折れたり、歯茎を傷つけたりする危険もあります。
外出先などで急いでいるときほど、乱暴な着脱をしがちです。しかし、丁寧に扱うことが結果的に治療をスムーズに進めることにつながります。慣れてくると数秒で着脱できるようになりますので、焦らず正しい方法を身につけましょう。
NG行動4:不適切な保管方法
マウスピースを外したときの保管方法も、意外と見落とされがちな重要ポイントです。
最もやってはいけないのは、ティッシュやナプキンに包んで保管することです。食事中にテーブルの上に置いておくと、ゴミと間違えて捨ててしまうケースが非常に多く報告されています。マウスピースは透明で目立たないため、特に外食先では誤廃棄のリスクが高まります。
むき出しのままバッグやポケットに入れることも避けましょう。汚れや傷がつくだけでなく、紛失のリスクも高まります。また、高温になる場所に放置すると、マウスピースが変形してしまいます。夏場の車内や暖房器具の近く、直射日光が当たる場所などは特に注意が必要です。
正しい保管方法は、専用のケースに入れることです。マウスピース矯正を始める際に、多くの場合ケースが支給されます。このケースに入れて保管すれば、破損や紛失、変形を防ぐことができます。外出時は必ずケースを持参する習慣をつけましょう。
自宅では、洗面所などの決まった場所に保管場所を作ると紛失防止になります。ペットがいる家庭では特に注意が必要です。マウスピースの臭いに惹かれて、ペットが咥えて遊んでしまい、破損や紛失につながることがあります。ペットの手が届かない場所に保管してください。
NG行動5:洗浄・手入れを怠る
マウスピースの清潔を保つことは、口腔内の健康維持と治療の成功に不可欠です。しかし、面倒だからと手入れを怠ると、さまざまな問題が生じます。
マウスピースを洗わずに装着し続けると、細菌が繁殖し、口臭の原因になります。また、プラークや唾液中のタンパク質がマウスピースに付着して白く濁ったり、着色したりします。不潔なマウスピースを長時間装着することで、虫歯や歯周病のリスクも高まります。
ただし、洗浄方法にも注意が必要です。熱いお湯で洗うとマウスピースが変形してしまうため、必ず常温または冷水で洗いましょう。また、研磨剤入りの歯磨き粉でゴシゴシ磨くと、マウスピースに細かい傷がつき、そこに汚れが溜まりやすくなったり、透明度が失われたりします。
正しい手入れ方法は、柔らかい歯ブラシを使って、水または専用のクリーナーで優しく洗うことです。朝晩の歯磨きの際に、マウスピースも一緒に洗う習慣をつけると良いでしょう。週に1回程度、マウスピース専用の洗浄剤に浸けて除菌すると、より清潔に保つことができます。
装着前には必ず歯を磨くことも重要です。食事後に歯を磨かずにマウスピースを装着すると、食べカスや糖分が歯とマウスピースの間に閉じ込められ、虫歯のリスクが非常に高くなります。外出先で歯磨きができない場合は、最低でも口をしっかりゆすいでからマウスピースを装着してください。
これらのNG行動を避けるためのコツ
マウスピース矯正を成功させるためには、これら5つのNG行動を避け、正しい習慣を身につけることが大切です。
まず、生活のルーティンの中にマウスピースケアを組み込みましょう。食事の前にマウスピースを外してケースに入れる、食後は歯を磨いてからマウスピースを装着する、という一連の流れを習慣化することで、忘れにくくなります。
外出時は、マウスピースケース、歯ブラシ、歯磨き粉をセットにして持ち歩くと便利です。小さなポーチにまとめておけば、忘れずに携帯できます。
スマートフォンのリマインダー機能を活用して、装着時間の管理や定期的な洗浄のタイミングを通知するのも効果的です。
分からないことや困ったことがあれば、遠慮せずに歯科医院に相談しましょう。定期的なチェックアップでは、マウスピースの状態や装着時間について確認してもらえます。
まとめ
マウスピース矯正を成功させるためには、装着したままの飲食を避ける、装着時間を守る、丁寧に着脱する、適切に保管する、清潔に保つという5つのポイントを守ることが重要です。これらのNG行動を避けることで、計画通りに治療を進め、美しい歯並びを手に入れることができます。毎日の小さな積み重ねが、理想の笑顔への近道です。正しい使用方法を守って、マウスピース矯正を成功させましょう。
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