歯磨きの順番は?奥歯から?前歯から?:磨き残しを防ぐ効果的な順序

歯磨きの順番は?奥歯から?前歯から?:磨き残しを防ぐ効果的な順序

歯磨きの順番は?奥歯から?前歯から?:磨き残しを防ぐ効果的な順序

はじめに

毎日の歯磨き、どこから磨き始めていますか。「前歯から」「奥歯から」「適当に」など、人それぞれ異なる順番で磨いているのではないでしょうか。実は、歯磨きの順番を決めることは、磨き残しを防ぎ、効率的に歯をきれいにするために非常に重要です。特に、いつも同じ場所から磨き始めると、後半になるにつれて集中力が低下し、磨き残しが発生しやすくなります。この記事では、歯科医師が推奨する効果的な歯磨きの順番と、磨き残しを防ぐためのテクニックについて、詳しく解説していきます。

なぜ順番が重要なのか

磨き残しを防ぐ

順番を決めずにランダムに磨くと、どこを磨いたか分からなくなり、磨き残しが発生します。一定の順序で磨くことで、すべての歯を確実に磨くことができます。

効率的な清掃

磨きにくい場所から始めることで、集中力がある状態で難しい部分を磨けます。

習慣化しやすい

いつも同じ順番で磨くことで、歯磨きが習慣化し、無意識でも確実に磨けるようになります。

歯科医師が推奨する基本的な順番

奥歯から前歯へ

最も推奨される順番は、「奥歯から前歯へ」です。奥歯は磨きにくく、見えにくい場所にあるため、集中力がある歯磨きの最初に磨くことが重要です。

具体的な順序は以下の通りです。

ステップ1:上の奥歯の表側(右または左から)

右上の一番奥の歯から始めます(左利きの人は左上から始めても構いません)。歯ブラシを歯と歯ぐきの境目に45度の角度で当て、小刻みに動かします。

一本ずつ丁寧に、前方向に移動していきます。

ステップ2:上の前歯の表側

奥歯から前歯まで到達したら、前歯を磨きます。前歯は見えやすいですが、歯と歯の間や、歯ぐきとの境目を丁寧に磨きましょう。

ステップ3:反対側の上の奥歯の表側

前歯を磨き終えたら、反対側の奥歯に移動し、同様に磨いていきます。

ステップ4:上の奥歯の裏側

表側が終わったら、裏側を磨きます。裏側は特に見えにくく磨きにくいため、意識して丁寧に磨きましょう。

奥歯から前歯へ、表側と同じ順序で磨きます。

ステップ5:上の奥歯の噛む面

噛む面は、溝に汚れが溜まりやすいため、歯ブラシを垂直に当て、しっかり磨きます。

ステップ6:下の歯も同様に

下の歯も、上の歯と同じ順序で磨きます。奥歯の表側→前歯の表側→反対側の奥歯の表側→奥歯の裏側→前歯の裏側→反対側の奥歯の裏側→噛む面、の順です。

別の推奨順序:利き手側から

磨きにくい側から

右利きの人は、右側が磨きにくい傾向があります(歯ブラシを持つ手が邪魔になるため)。そのため、磨きにくい右側から始めることも推奨されます。

左利きの人は、左側から始めると良いでしょう。

部位別の磨き方のポイント

奥歯

奥歯は、むし歯になりやすい場所です。特に一番奥の歯の後ろ側は、歯ブラシが届きにくく、磨き残しが多くなります。

歯ブラシを縦に持ち、届きにくい部分も丁寧に磨きましょう。

前歯の裏側

前歯の裏側は、歯石が溜まりやすい場所です。歯ブラシを縦に持ち、一本ずつ丁寧に磨きます。

歯と歯の間

歯ブラシだけでは、歯と歯の間の汚れは完全に除去できません。歯磨きの最後に、デンタルフロスで清掃しましょう。

歯と歯ぐきの境目

歯周病は、歯と歯ぐきの境目から始まります。歯ブラシを45度の角度で当て、優しく小刻みに動かします。

噛む面

奥歯の噛む面の溝には、食べかすが溜まりやすいです。歯ブラシを垂直に当て、しっかり磨きましょう。

時間配分の目安

全体で3分以上

歯磨きは、最低でも3分以上かけて行いましょう。できれば5分程度が理想的です。

各セクションに均等に

上の歯の表側、上の歯の裏側、上の歯の噛む面、下の歯の表側、下の歯の裏側、下の歯の噛む面、の6つのセクションに分け、各セクションに30秒から1分程度かけます。

急がない

急いで磨くと、磨き残しが増えます。時間に余裕を持って、丁寧に磨くことが重要です。

磨き残しやすい場所

奥歯の後ろ側

一番奥の歯の後ろ側は、最も磨き残しが多い場所です。意識して歯ブラシを届かせましょう。

歯と歯の間

歯ブラシでは届かないため、フロスが必要です。

歯と歯ぐきの境目

歯周病の原因となる歯垢が溜まりやすい場所です。

前歯の裏側

見えにくく、磨き残しが多い場所です。

利き手側の奥歯

利き手側は、歯ブラシを持つ手が邪魔になり、磨きにくくなります。

効果的な歯磨きのコツ

順番を決めて守る

自分なりの順番を決め、毎回同じ順序で磨くことで、磨き残しを防げます。

鏡を見ながら磨く

鏡を見ながら磨くことで、歯ブラシの位置を確認し、磨き残しを減らせます。

力を入れすぎない

強く磨くと、歯ぐきを傷つけたり、歯のエナメル質を削ったりします。優しく、丁寧に磨きましょう。

歯ブラシの角度

歯と歯ぐきの境目には45度、噛む面には90度の角度で歯ブラシを当てます。

小刻みに動かす

大きく動かすのではなく、1本から2本の歯を磨くつもりで、小刻みに動かします。

子どもの歯磨きの順番

仕上げ磨きの順番

保護者が仕上げ磨きをする際も、奥歯から前歯へという順番が推奨されます。子どもが嫌がる前に、重要な奥歯を先に磨いてしまいましょう。

楽しく習慣化

歌を歌いながら、決まった順番で磨くことで、子どもも歯磨きの順番を覚えやすくなります。

磨き残しチェック

仕上げ磨きの後、歯垢染色液を使って磨き残しをチェックすると、子どもも磨き方を学べます。

電動歯ブラシの場合

基本は同じ

電動歯ブラシでも、基本的な順番は同じです。奥歯から前歯へ、表側から裏側へと移動します。

ゆっくり移動

電動歯ブラシは、一か所に数秒間当てるだけで十分です。急いで移動せず、各歯にしっかり当てましょう。

圧力に注意

電動歯ブラシは、軽く当てるだけで十分な清掃効果があります。強く押し付けないように注意しましょう。

歯磨き粉の量と順番の関係

少量で十分

歯磨き粉は、米粒大から1センチメートル程度で十分です。多すぎると泡立ちすぎて、磨いた気になってしまいます。

泡立ちに惑わされない

泡立ちが多くても、磨き残しはあります。順番を守り、時間をかけて磨くことが重要です。

よくある間違い

前歯ばかり磨く

前歯は見えやすく磨きやすいため、つい念入りに磨きがちですが、奥歯をおろそかにしないようにしましょう。

順番がバラバラ

毎回違う場所から磨くと、磨き残しが発生します。

急ぎすぎる

時間がないからといって急いで磨くと、磨き残しが増えます。朝は時間に余裕を持つか、少なくとも夜は丁寧に磨きましょう。

歯科検診での指導

定期的な歯科検診では、歯科衛生士から個別の歯磨き指導を受けることができます。自分の磨き残しやすい場所を知り、適切な順番や方法を学びましょう。

まとめ

歯磨きの効果的な順番は、「奥歯から前歯へ」が基本です。磨きにくい奥歯から始めることで、集中力がある状態で重要な部分を磨けます。上の歯の表側→裏側→噛む面、下の歯の表側→裏側→噛む面、という順序で、全体で3分以上かけて丁寧に磨きましょう。

順番を決めて毎回守ることで、磨き残しを防ぎ、習慣化しやすくなります。鏡を見ながら、優しく小刻みに動かし、最後にフロスで仕上げることで、完璧な口腔ケアが実現します。

今日から、意識的に順番を守って歯を磨き、健康な歯を守りましょう。

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