歯痛と頭痛の関係

歯痛と頭痛の関係

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一見、関係がないと思われる歯痛と頭痛ですが、同時に痛くなることがあります。

一般的に頭痛は風邪などの内科的な体調不良から引き起こされますが、頭部の神経と歯の神経は近い位置にあるため、歯痛と頭痛にはお互いに影響を与えることがあります。

しかし、歯の痛みが頭痛を引き起こすのか、頭痛が歯痛を引き起こすのか、どちらなのでしょうか。

頭痛にはいくつかの種類がありますが、歯痛があるときに引き起こされる頭痛は群発頭痛と呼ばれるもののことが多いです。

群発頭痛は頭痛の中でもかなり激しい痛みを感じるもので、眼の奥がえぐられているような痛みを感じます。


歯痛と頭痛は同時に起こることもありますが、どちらが先に痛み始めたかで原因が異なる場合があります。


🌟歯痛が先行するのは虫歯や親知らずなど口の中のトラブルがある時です。

虫歯が広がり歯に痛みを生じている場合、頭痛を感じることがあります。

虫歯による歯の痛みの程度は、虫歯の進行度合いによって異なります。初めは温かいものや冷たいものを口にしたときの刺激で痛みを感じます。このような痛みは一時的なもので刺激を取り除くことで改善するでしょう。
一方、虫歯が進行して歯髄(歯の神経)にまで達すると、歯に激しい痛みが持続する歯髄炎と呼ばれる症状が現れます。この歯髄炎が酷くなる場合、特に不可逆性歯髄炎では虫歯が原因となって頭痛が合わられる場合が多いといわれています。

他にも、噛み合わせが悪くなることで起こる頭痛や、歯ぎしりや食いしばりなど、口まわりの筋肉が強ばることにより起こる頭痛も考えられます。

一方で、お口まわりの神経は鈍感で、実際は他の部分で起きている痛みを歯の痛みのように感じることもあります。


🌟頭痛が先行して起こるのは主に群発頭痛が原因だと考えられます。

一定時期、一定時間に発生するという特徴があり、その時期の間は数日~数時間に1度の頻度で頭痛が起こります。
また、その頭痛は数十分に渡って続くというのも特徴です。

群発頭痛から起こる歯の痛みは虫歯のように痛む歯を特定することができず、広範囲に歯痛が起こるので、
歯科医に診せても原因が特定できず、治療ができません。
歯痛をなくすには群発頭痛の治療や対処をしなければなりません。
頭痛と同時に歯が痛い時は何が原因で痛みが起こるのかを探り、その原因を取り除くよう対処することが大切です。


歯の痛みと頭痛がある場合、実際に虫歯があるかどうかは検査をしてみないと分からず、まったく別の原因であることも少なくありません。時には、重大な病気が隠れていることもあるため、症状があるときには自己判断せずに、歯科医院を受診するようにしましょう!

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